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勇白石の石鯛竿④



2013-3-22~24横浜の釣り博に勇白石さんのイシダイ竿展示いたします2本くらいの予定ですよろしく、T-8トライアルブースです。

2011年10月4日勇白石さんが約束どうり大物用竿を持ってお出で下さったのです。撮影用と満月のテストに置いて行ってくれました。本漆の石鯛竿です。一部上塗りにウレタンを使って有ります。
2012-10-5設置  

全長5m23.総重量1.23kg 手元1.87m重量800gr12節.ガイド5&4。中1.68m11節.ガイド3.2.1.1長。穂先1.66m.15節.sかん小6個中5個。

AL AL
手元30Φの大物用です3本印籠継ぎ末口の仕上がり具合もきっちり丁寧です。雨やしぶきも入り込めません。今回の竿は鮫皮張りを4節に施しています。御自分用ですので、特に入念に仕上げています。  AL青貝螺鈿塗も施してあります、石突はゼブラウッドと言う外国産のものです止め栓も同じです。末口は金箔塗りと豪華です。10月末に掛けて伊豆の神津島にあわよくば口白を仕留めに行くとの事です。  AL  クリスタルガイドローツル5が手元ガイドです。  
金箔黒研ぎ出し変わり塗りです。印籠はシックリ出来ています。
AL AL
画像のゆがみで曲がって見えますが実物は眞直ぐです。

筋子塗り

のアップです。赤の漆が透けて見えます。表面はウレタンで保護してます、透明をよりだす事と筋子処理の保護の為です。そういえば前回お見えの時に漆で透明度の高い物を使って見ようかなと言っていましたが弱くなるのでウレタンを使ったのだと思った、ウレタンを最後に塗るのは正解だと思う、勇白石さんは作るたびに腕を上げています。今回の作品は初めの①から見ると格段の進歩と思います。30Φで1.23kgは流石の安心感が伝わってきます。
AL AL
トップはクリスタルでなくダブルカンザシを使っています。
◎浜川師匠に聞いたのですが、竹に縦スジが入るのは表面に細かい凹みが有る為で張りのある材料を使えばつるりと仕上がるが、丈夫な竹ともなるとそういうわけには行かないので余り気にする事ではないそうです、私の素人の考えとしてはメガネ拭きの様なものでふき取ればあるいは細い凹みの漆をふき取れるかもしれませんが、どんなもんでしょうか。
AL AL左は30Φ、右は25Φです見た目も相当違います AL AL30Φの方はガイドは2個一方25Φの方は1個しか付いていません、此れは作り手の考え方に依ります。満月にしたときガイドにかかる荷重を調べて見ます。 上野さんの950GRの大物用竿もガイドは2個使っています。

2011-10-14満月テストの動画ブログに載せましたご覧ください


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    2011-10-21勇白石さんが竿を取りに参られました、そこで実戦の釣り方を色々聞きました、まず荷重のかかり方は竹の場合手元は水平に近い形にする事に依って穂先が無理な形にならない様太い竿に荷重がかかる様にします、丁度ブロック引き摺りテストの曲りが実際の曲り具合だそうです、2キロ位のものは竿で取り込みますが、取り込み方は右の方に横にしながら取り込むとさおに無理な曲りが出なくて済むとの事です。なるほど確かにそうおもう。大きい得物は関西ではタモで取り込むが関東は糸を手で手繰って最後はワイヤーをつかんで引き上げるそうです。タモはつるべ井戸の様にして上げるそうです、又関西の方が得物が多いのかと思っていたが関東の方が圧倒的に多いいそうです、通常は2~3キロ物は20~30は釣れるそうです5キロを超すとなると何年かに1度くらいしか上がらないとの事です、7キロを超すクチ白はそう出会わないでしょう。
    今回の竿は最後は国内産の漆で仕上げています、それによって色艶や長持ちが良く成る様にしています。穂先の良し悪しの見分け方は、釣って曲がった状態の穂先は最後に引き上げる時に反対側に曲げて曲りを治しますその時に素直に曲りが治ればきっちり火入れが出来ている証になります。和竿の場合はそれが正常ですとの話です。竹の保管法は火入れしてからそのままではカビが生えてしまうのでカビキラーをしませた布で両端に液が少しつく程度の処理でもうカビは生えないそうです、お試しあれ。
    今度の竿ははクリスタルのローツル赤で作りますしオクトパスもOKS製を付けます、出来上がったら又竿をご紹介致します。
    この画像は勇白石さんが銭州の現場でクチ白4キロ位が掛かったところです、竿はかなり曲がっていますが、まだ大丈夫だそうです、石垣鯛は13匹釣りましたそうです。この画像ではっきり鮫皮ばりの竿なのが分かります。