Okada Seisakusyo Furoku

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OKSガイドの構造解説


OKSガイドの優れているがあまり知られてない特性。 写真で分かるようにOKSでは長年ガイドリングの取り付け方はカシメて抜けない方式、としてまいりました。何故ならば此れが最もリングを保護することができるからです。今は板金製の穴にリングを圧入するのが良いのだとばかりに品物がのしていますが、金属の事に素人さんはそう思うのも最もなことです、がたつきもなく、金具よりリングの方がで出っぱっていて、完璧に思えます。しかしこの方式には落とし穴が隠れています。金属というのは、一か所曲がると内部応力が働き他の部分にも変形を与えます。つまり圧入された穴の形が変化しようとします、それがものすごい力で、ガイドリングに圧力をかけるのです。又しまいには穴が変形してリングが飛び出します。本来リングにかかる荷重は多くてほんの数百(NFT13-S)から500グラム(竿水さんの竿)ですから、リングを壊す力はありません。荷重よりも上下左右と竿が曲がるたびに内部応力が働きます。従って薄いリングでは石鯛釣りを見れば分かるようにすっ飛びます。バストップなど良く飛びます。セラミックは焼き物ですから外形寸法はばらついています、選別してもすべてが穴と最良にはなってませんので、ゆるく圧入された物は抜けも出ます。OKSのカシメの方式は、被せた金具がショックアブソーバーになり内部応力がリングに働かなくなっているので竿がいくら曲がってもリングは糸の荷重だけに耐えればよいのであの石鯛との厳しい引っ張り合いにもなんの問題も起こさないのです。カシメた所がゆるむ事もないのです。リングの頭に強い衝撃が心配の場合はダブル型が対応します。又クレイマーが被せた金具に当たって糸が切れる等と言って、来ることがありますがどんなに曲がろうが糸が当たることはありません、足の先端に通ったとしても当たらないようにしてあるのですから。浜川教室でも皆釣りをしますが金具に当たるなどと言う人は皆無です。OKSでは長年何十万個もガイド作ってきました駄目なものならとうの昔に消えています。
写真はシングルとダブルのカシメの内部構造です。


溶接部はステンレス用の銀ロウでつけています。銀が40%も含まれている高価なものですニッケルを入れてステンレスとの接合を強固にするので、溶ける温度が高くなりますがその分強くつきます。クリスタルはひびが入るので30%の物を使います。イシダイガイドは3か所付けるので大変頑丈です。プロの作る竿でも足の取り付けの漆が裂けるのですがローツルは裂けないとの報告をもらっています。これからもそういう事について多く確かめてゆきます。OKSガイドといえども、欠点がないわけではありません、まれに材料に巣が入っていた場合リングが切れてしまうこともあります。メッキの手入れのオイル処理が必要です。そのようなマイナス要素を上回る特性を持っているOKSガイドです。外国勢がフジのまねをして同じものを作って日本の 市場を荒らしています。OKSもこの方式でガイドを作るのは簡単ですオクトパスを作ることからすればなんでもありません、作らない訳はお分かりと思います。