Okada Seisakusyo Furoku

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クジラ穂先の話

 和竿はなぜクジラ穂先が使われるのでしょうか?
 クジラの特徴は、太いのに柔らかく、よく曲がるがそれだけ材質的にはソリットなどと比べ弱いところです。それらを改善する為に、ガイドが多く付けられ、補強と調子のバランスをとるといい必然性から、たくさんガイドが付いています。それが見た目にも豪華な竿になります。又、太いのでガイドの足の納まりも良く、細い穂先のものより美術的に上回る竿になります。重量もあるので竿のバランスも良くなります。
 いまだにSカンを上回るガイドが出来ないでいるのと同様に、クジラを上回る材質はありません。細いソリット程糸はガイドに絡みつきやすくなり絡まないガイドの必用性生じてきます。しかし、クジラの材質を生かして幅広の穂先にすれば、こういう絡みもさらに防止する事になります。クジラ穂先の竿は、前当たりもよく分かる手延竿といえます。
 この材質は、大変特徴があって面白いのですが、カーボンと継ぐと硬さが違いすぎて、うまく耐久性が出ないのです。やはり竹が一番合う様です。

作り方参考